トラックの積載量
機密文書を溶解処理工場まで運搬するトラックにはさまざま種類があります。車両は溶解対象文書量と積込場所の状況(広さ、高さ制限等)によって決まりますが、同じサイズの呼称(いわゆる「○トントラック」)でも積載可能量は車両によって違うため注意が必要です。そこで、当社で使用するトラックをサイズ別に整理してみると以下になります。
種類 | 区分※2 | 標準 積載重量※2 | 標準車両サイズ (全長×全幅×全高) | 標準積載箱数※3 |
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1トン車 (ワンBOX) | 普通自動車 (普通・中型・大型免許) | ~1,000kg | 4.7m×1.7m×2m | ~50箱程度 |
2トン車 (アルミバン※1) | 中型自動車 (中型・大型免許) | ~2,000kg | 6m×1.9m×3.5m | ~100箱程度 |
4トン車 (アルミバン※1) | ~2,750kg | 8.2m×2.3m×3.5m | ~160箱程度 | |
大型車 (アルミバン※1) | 大型自動車 (大型免許) | ~7,500kg | 12m×2.5m×3.8m | ~600箱程度 |
※1 アルミバン:いわゆる「ハコ車」で、積荷を雨やホコリから防ぐと共に、落下・飛散防止のために密閉構造の荷台を持つ車両のこと。当社で使用するトラックは、機密文書のセキュリティ確保のため全てアルミバン車両です。
※2 平成19年6月施行の改正道路交通法により、「中型自動車(中型免許)」の区分が新設されました。それにより、今後新しい車両が導入された場合は積載可能重量が変わる可能性もあります。
※3 積載量と容積から算出しています。(一般的なダンボール箱:みかん箱程度 の場合)
「過積載」になっていませんか?
特に4トン車については積載可能量が4トンと思われがちですが、実際は車両総重量(積荷や装備品を含めた全ての重量)から、車両の自重と装備品の重量を除いた数字が積載可能量(平成19年6月道路交通法改正施行前、4トン車は8,000kg以内)となるため、上表に記載のあるように「4トン車」とはいってもアルミバン車の場合は2,750kg程度しか荷物を積めないのが現状です。
また、ダンボール箱に詰めた紙は予想以上に重いので、積載可能重量近くまでトラックに積み込んでも荷台の容積にはかなり余裕があります。見た目に余裕があるからといって荷台いっぱいに積み込むと過積載となってしまいます。
過積載は車両能力を超えてしまう行為ですので、制動力の低下やバランスの悪化により思わぬ事故を誘発します。もちろん法令違反になりますので、運搬者のみならず荷主の責任も追及されますので、十分な注意が必要です。
4トン車の積載能力の上限近くまで積載した例。
空きスペースが広いので、もっと積み込めると思ってしまいますが、スペース全てに文書を積むと過積載になってしまいます。